ペット用避難用品の準備方法
空空(KūKū)は 1匹の犬と4匹の猫と暮らす飼い主です。災害が起きたとき、真っ先に考えるのは「どうやって家のペットたちと一緒に避難するか」「緊急時に素早く連れ出すにはどうすればいいか」「ペット用防災バッグには何を用意すればよいか」などでしょう。こうした備えがあれば、いざというときに落ち着いて対応でき、ペットの安全をより確実に守ることができます。
本記事では、私がペットのために緊急避難用品を準備する際に実践しているちょっとしたコツをご紹介します。同じようにペットを家族として大切に思う皆さんの参考になれば幸いです。
1. 小分けのドライフード&缶詰、水
緊急時にはペットフードの入手が難しくなるため、少なくとも3日分の食料と水を用意しておくことが大切です。
日常の買い物の際に、いつものフードを少し多めに購入して備蓄しておきましょう。特に「普段から食べ慣れているフード」を準備しておくと、緊張や環境の変化による下痢や食欲不振を防ぎやすくなります。
2. 医療・応急用品
止血パウダー、ヨード液、ガーゼ、通気性のあるテープなどを用意しておきましょう。
また、ペットに継続的な投薬が必要な場合は、少なくとも3日分以上の薬を確保し、健康状態を維持できるようにしてください。
3. ペットの身分証明資料&飼い主の連絡先
ペットのマイクロチップ情報や診療記録など、重要な書類のコピーは密封袋に入れて保管しておきましょう。
さらに、飼い主の連絡先を首輪に付けておく、またはペットの写真を複数枚準備しておくことも推奨されます。災害時にペットが驚いて逃げ出してしまった場合、スマートフォンの電池を節約したい状況でも、写真や首輪に記載された連絡先があることで、発見・保護につながる可能性が高まります。
4. ペットの安心グッズ・おやつ
災害時には、ペットも私たちと同じように強いストレスや不安を感じます。
普段から使い慣れているおもちゃや毛布を持参したり、お気に入りのおやつやリラックス効果のあるサプリメントを準備しておくことで、少しでも安心感を与えることができます。
5. リード・キャリーケース・大きめのタオル
犬の場合は必ずハーネスとリードを準備しましょう。災害時にパニックになって暴れても、しっかり制御できるようにするためです。
猫の場合は、十分な広さのあるキャリーケースやキャリーバッグに入れる必要があります。その際、上から大きなタオルをかけて暗くしてあげると、不安を和らげる効果があります。ただし、移動時に持ち運びにくくならないよう、あまり大きすぎるキャリーは避けましょう。
6. 排泄用品(うんち袋・ペットシーツ・猫砂・折りたたみ式トイレ)
災害時には犬が屋外で排泄できない場合があります。ペットシーツは床材と異なる質感があるため、犬が排泄場所として認識しやすくなります。うんち袋を用意しておけば、排泄物をすぐに処理して持ち運ぶことができます。
猫は緊張すると排泄を我慢しがちです。そのため、避難用バッグには普段から使い慣れている猫砂と、持ち運びに便利な折りたたみ式トイレを入れておくと、猫が安心して早く排泄できるようになります。
7. 動物病院の連絡先リスト
緊急時には通信ネットワークが途絶する可能性があります。そのため、あらかじめ動物病院や救援団体などの連絡先・住所をスマートフォンに保存しておくか、紙に印刷して防災バッグに入れておくと安心です。
8. 盲導犬のライセンスを首輪に付ける
盲導犬と暮らしている方は、盲導犬のライセンスや識別情報を首輪に付けておくことをおすすめします。周囲の人がすぐに状況を理解し、必要なサポートを行いやすくなります。
ペットの命と安全を守ることは、すべての飼い主に課せられた責任です。もし私たちが災害時に極度の混乱を見せれば、その態度や行動はペットにも影響を及ぼし、不安や恐怖から隠れてしまうこともあります。そうなると、避難に連れ出すのが一層難しくなってしまいます。
日頃から十分な準備を整えておくことで、災害が発生した際にもペットが適切にケアを受けられる可能性が高まります。ペット用の緊急避難用品を準備した後は、ぜひ適切なタイミングで、ご家族やペット仲間にも事前準備を呼びかけてください。
また、犬や猫だけでなく、ウサギ・鳥・ハムスターなど、他のペット用防災バッグの準備ポイントについても、今後別の記事でご紹介していきますので、ぜひまた当コラムをご覧ください。
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クウクウ 私は編集担当のクウクウです。 ペットは私の生活の中心であり、心の支えです。 私の日常を癒やしてくれるように、皆さんの毎日も癒やしで溢れますように❤️ |